オシャレなお店に行くと、サラダやケーキなどにお花が添えられていることはありませんか?
飾りとしてのお花だと思う方が多いと思いますが、そのお花はもしかすると「エディブルフラワー」かもしれませんよ。
最近耳にすることが増えた「エディブルフラワー」について、今回はお話します。

誕生日ケーキなどにも使われる食べられるお花って?

食べることができるお花があることをご存知でしょうか?
この食用のお花には名前があり、「エディブルフラワー」と呼ばれています。
「Edible=食べられる」「Flower=お花」で、食べられるお花です。
エディブルフラワーは、もちろん食用として毒性がなく、生で食べることができる種類のお花を指しています。
狭義には、味わうための花よりも、彩りを加えるための花として意味され、広義にはブロッコリーといった花の部分を食用とするもののすべてを含んでいます。
最近では誕生日ケーキなどにも使われています。

エディブルフラワーと観賞用のお花の違いは?

エディブルフラワーと観賞用のお花には、もちろん明確な違いがあります。
観賞用として栽培されたお花には、使用される農薬に制限がありません。
さらに、水銀といった食用には使用してはいけない薬品が使用されています。
それに対して、エディブルフラワーは、安全な農薬のみが使用されて栽培されています。
また、自分でエディブルフラワーを育てる際には、専用の種から栽培する必要があります。
市販の花の苗は、薬剤が使用されている可能性があるため、食べるのは避けてください。
土については、野菜用の培養土を使用し、肥料も野菜用の有機肥料を使用すると問題ありません。
病気や害虫が気になる場合は、エディブルフラワーでも使用できるお酢で作られた、特定防除資材を使用するのがオススメです。

誕生日ケーキ以外のエディブルフラワーの使い方って?

エディブルフラワーの使い方って?

観賞用のお花と同様に、エディブルフラワーも美しい形や鮮やかな色合いを持っています。
そういった点を生かすには、そのままサラダや料理に添えて使用するのが良いでしょう。
また、ケーキやスイーツなどのプレートに添えると、華やかな雰囲気になります。
さらに、アイスキューブにしてドリンクに入れると、見た目にも楽しく、オシャレになります。
少し手間はかかりますが、ドライフラワーや砂糖漬けといった加工方法もあります。
生花のままであれば、冷蔵保存をしても数日しかもちません。
しかし、加工することで長期保存が可能になります。
ドライフラワーや砂糖漬けにしたお花は、紅茶やお菓子に使用して活用するのがオススメです。

エディブルフラワーの種類と食べ方って?

エディブルフラワーの種類と食べ方って?

バラ

観賞用のお花としてもよく知られるバラは、見た目の華やかさと香りの良さから、ジャムやケーキの飾りつけに使用されることが多いです。さらに、ビタミンCや、ビタミンAの含有量が豊富であり、食物繊維はなんとバナナの約10倍も含まれています。

ホウセンカ

一度は学校で目にしたことがある名前でしょう。
実はこのホウセンカには、トマトの30倍以上のビタミンCが含まれていて、美白や美肌といった効果が期待できるのです。
女性には嬉しい効果ですよね。
免疫力が上がる作用もあるため、食べて損はないお花です。

お刺身と共に良く目にするのが菊だと思います。
βカロテン、ビタミンC、葉酸といったビタミンE群、ミネラル類などの抗酸化作用の高い栄養成分が数多く含まれており、アンチエイジングの効果が期待できます。
さらに、解毒作用によるデトックス効果もあり、注目があがっています。
刺身の飾りだけではなく、春菊と共にお浸しにするなど、使用方法はさまざまです。

キンセンカ

菊の仲間であるキンセンカは、オレンジや黄色が鮮やかなお花です。
ヨーロッパでは、ハーブとして知られ、料理だけでなく薬としても利用されてきました。
ビタミンAが多く含まれており、花びらには殺菌や消炎作用もあります。
そのため、胃の不調を和らげてくれることで知られます。
オートミールと煮込むなどして、スープとして食べるのがオススメできます。

パンジー

花壇によく利用されているパンジーですが、実はエディブルフラワーとしても利用されます。
豊富な花の色と、見た目のかわいらしさから、ケーキと共に使用されることが多いです。

プリムラ

鮮やかな色を持つプリムラですが、実は口当たりが柔らかく、食べやすいために、エディブルフラワーとして人気を博しています。
ビタミン類が多分に含まれており、なかでもビタミンCは、ホウレンソウの約3.5倍に及ぶ含有量でもあります。

ナスタチウム

馴染みのない名前かもしれませんが、こちらは南アフリカが原産のつる性植物です。
花だけでなく、葉や果実も食べることができます。
特に葉っぱには辛みがみられるため、サラダに利用されることが多いです。
ホウレンソウの約5倍のビタミンAが含有されており、女性特有の病気に対しての効果も高いとも言われています。

まずは誕生日ケーキでエディブルフラワーを食べてみよう

お花を食べるというのは馴染みのない行為かもしれませんが、意外にも栄養や効能があり、健康をサポートしてくれます。
見た目にも華やかになるため、ぜひ料理に利用して食べてみてください。

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